錬金釜の進化素材の検証

※集計が終了しました!

以前に書いた『錬金釜の話』記事のおまけで雑に計算していたものを実際にデータを取って検証してみたものになります。検証にあたって錬金釜の調合結果のデータをたくさん提供いただきありがとうございました!!

検証の概略

進化素材を錬金釜で作った場合に、完成した進化素材を調合ポイントに換算して計算すると損になるという話をしました。

しかし、これは調合ポイントを基準にした視点からのお話であり、制約『錬金の素材は種に限定する』をつけてあげるとまた違った考え方ができるというのがおまけの内容でした。

まずはそのおまけの内容をざっくり振り返って今回の検証についてみてもらおうと思います。

制約:錬金の素材は種に限定

『調合に使う進化素材を種に限定する』という条件下で考えると効率は違う風に捉えられます。その原因の一つが『調合ポイント』と『種→蕾変換、蕾→花変換』の非対称性です。

調合ポイントの観点から見た時の進化素材の価値は以下の表1のように種が1pt,蕾が5pt,花が15ptでした。

進化素材調合pt[pt/個]
1
5
15
表1:各進化素材から得られる調合ポイント

しかし調合に使う進化素材を種のみに限定してあげると面白いことが起こります。

既存ユーザーなら知っていると思いますが、メルストの所持アイテムから『種6個を蕾1個に交換』という機能があります。この交換を基準に考えると、蕾1個の価値は種6個分となります。同様に、花1個の価値は蕾6個分となることも容易に想像できるでしょう。

この価値と種1個が調合ポイント1ptである事実から進化素材の価値は以下の表のように変わります。

進化素材換算調合pt[pt/個]
1
6
36
表2:制約下での各進化素材の換算調合ポイント

表1と表2を比較してみると進化素材の価値に差が出たのがわかると思います。この制約下で『ルーン結晶』と『進化素材(種・蕾・花)』のレシピについて検討してみます(以下ではわかりやすいように仮の単位として種を導入します)。

ルーン結晶

上級調合薬までは種だけを使って作ることが可能なので、上級調合薬1個あたり種75個の価値になります。ここからルーン結晶1個あたりの価値は種145個分になります。

ルーン結晶:145種/個

進化素材(種・蕾・花)

このレシピはルーン結晶自体を素材として要求していますが、あくまでもここでは種から作ったルーン結晶を使っている前提で計算します。そうするとルーン結晶1個あたりの価値が種145個分、調合薬1個あたりの価値が種5個分になるので、このレシピ1回にかかる種は685個になります。

進化素材:6.85種/個

この3個の結果を種換算で計算すると、上から順に665種・890種・760種となります。データ不足ではありますが、685種と比較するとなんとなく・・・・・お得気味の結果に見えます。

このデータ不足で曖昧になってる部分について、結果を出すのが今回の検証になります!そのためにメルスト民にご協力いただきデータを集めました。

検証に用いるデータ

現在集まったデータを一覧表にしました。大成功のところは太青字にしてあります。

花[個]蕾[個]種[個]
82765
103258
123751
193645
123751
103753
143353
153748
173548
123157
184141
124048
143056
142957
253045
133651
183349
163846
183745
213049
113950
163648
43561
103654
113950
173449
182854
153946
143254
104248
152659
133750
193546
123058
143551
83161
113851
183943
174241
142957
173944
174043
204139
133750
193249
83953
192556
113158
133453
134245
103159
133750
63559
183052
84250
133750
133156
143749
203644
153055
192457
172855
183349
173845
123553
153451
183547
113653
173350
173053
163450
193249
123355
143650
173746
202951
133750
143551
123553
152659
212950
133750
153154
133750
202753
133651
84052
103456
94645
133552
142759
204040
153451
113851
203050
104050
213544
154045
113653
133354
(100件)
表3-a:検証に用いたデータ
花[個]蕾[個]種[個]
113752
183250
93556
133453
133651
143749
123256
113059
132958
173152
103357
163747
163549
132859
133849
133750
143056
144046
203248
163747
114148
113356
113752
153055
104248
162757
132859
133354
123256
203842
253342
153847
163252
123355
143551
124444
163846
173053
163450
143452
143452
133651
153253
143353
183448
144244
183745
133948
92566
113950
153946
183943
123652
152758
123058
144046
83359
153649
173350
54352
183250
104446
113653
93655
82765
172954
173845
153649
163450
123058
133948
123850
183547
213841
143650
133750
144442
162856
113455
144046
104347
153847
94645
133354
143254
133552
163054
143749
153946
123553
202951
123751
94348
184042
182755
182953
143254
153847
242551
162757
(200件)
表3-b:検証に用いたデータ
花[個]蕾[個]種[個]
183349
173152
133651
93853
213049
133453
93754
142957
124741
143650
164638
163846
134344
173548
83458
163846
142957
172756
73855
93259
183448
123256
153055
143353
114148
232849
143947
192853
152362
143254
153352
122959
183646
93556
134047
124345
163252
173548
123652
104248
103357
163153
213841
93457
123355
132859
84151
134047
104248
173350
173746
84547
153154
74152
114148
132760
253144
163450
212653
84151
163549
103555
193447
153154
203050
174340
134443
134245
163648
133948
173449
173152
103555
163351
153946
202852
242848
143551
153847
182557
102565
173350
152659
163945
104149
183448
173053
163450
154144
192754
182458
163054
124048
133948
173251
134443
123949
113950
173647
134047
(300件)
表3-b:検証に用いたデータ

検証の考察

集まったデータの平均は、

  • 花:14.3個
  • 蕾:34.8個
  • 種:50.9個

大成功の回数:7回/300回中でした。一応、花の数をヒストグラムにするとこんな感じ。オレンジの線は3本ごとに平均をとってバラツキの影響を軽減したものになります。

種1つ分は1[種/個]、蕾1つ分は6[種/個]、花1つ分は36[種/個]で計算すると、進化素材の調合時の期待値は大成功の考慮なしで、775.2[種/回](>685[種/回])。

この結果から種のみを素材として使用する場合は進化素材のレシピはお得なことがわかります。

ちなみに蕾までを素材として使うと、種1つ分は 1[種/個]、蕾1つ分は5[種/個]、花1つ分は30[種/個] となるので、654.5[種/回](<685[種/回])となるのでジリジリ損をする計算になりましたが、大成功込みで考えるとデータ不足でまだ判断ができない状態と言えます(現状大成功の有無で損得が反転するくらいの効率という結果)。

調合の素材種換算[種/回]
種のみ775.2
種のみ793.3
蕾のみ654.5
蕾のみ669.7
表4:お得は赤,損は青(太字は大成功込み)……685種/回と比較

種と蕾をまぜこぜにして調合する場合は、よほど蕾ばかり使わなければ685[種/回]を下回らないといえそうです。

種の次は蕾?ルーン結晶?(おまけ)

もし錬金釜の素材に使う種が尽きた場合に蕾を使うのが良いのか、ルーン結晶を使うのが良いのかというお話を最後におまけとして残しておきます。

まず前提として普段は錬金釜の調合ポイントは種のみを使用しているものとします。この時種が尽きてしまったら次に候補に上がるのはどの素材でしょう。

ここでは調合ポイント換算と種換算の値を算出してその差を比較することで結論を出していくことにします。

アイテム名調合ポイント換算[pt/個]種換算[種/個]
ルーン結晶100145
56
表5:ルーン結晶、蕾の比較

このまま比べるわけにはいかないので蕾×20として考えることにします。そうすると以下の表になりますね。

アイテム名調合ポイント換算[pt/個]種換算[種/個]
ルーン結晶100145
×20100120
表6:ルーン結晶、蕾×20の比較

この結果から同じ調合ポイント100pt分を賄う際に蕾を使った方が種換算で25個分お得になることがわかります。

もし種が枯渇した場合はルーン結晶よりは蕾を調合ポイントとして使う方が良いですね。ただし種があるうちは種を最優先に使うようにしてくださいね。人によっては幻想花が余る場合も十分に想定されるのでその場合は様子をみつつ釜に入れちゃっても良いかもですね。

種<蕾<結晶で幻想花が余る場合は、種<幻想花<蕾<結晶。できれば結晶は素材の錬金時のレシピに使うだけが望ましい……。

タイトルとURLをコピーしました